この想いを君に… −あの場所へ−
「俺が…出来る事があればしてあげたい」

パパは目を伏せた。

「…桜の役に立つ事は出来なさそうだ」

そんな、悲しそうな顔をして言わないで…

「桜」

私はパパを見つめる。

「多分、レース前だから智道にそんな余裕はないかもしれないけど」



− 一度、二人揃って俺の所に来てくれない? −



私はすぐに智道くんにメールをした。
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