うちの兄弟★
《 はじまり 》
どうしよ~。
絶対絶命のピンチ!!
いや、一世一代のスキャンダル!?
私、宮下 祐樹 は、今、とても危機的状況下にいます。
お父さんを亡くして十年。
お母さんがちょっとでも悲しくないよう、私は精一杯がんばってきた・・・つもりです。
でも・・・足りなかったのですか?お母さん・・・
「絶対・・・絶対、だめだよ・・・」
「祐樹・・・。」
「お父さん、絶対許してくんないよ?!こんなの、裏切ってるのと同じじゃん!!」
私はつい感情的に言ってしまった。
本当は、こんな言葉をはきたいわけじゃない。
今まで、一番つらかったの・・・お母さんなんでしょ??
そろそろ、お母さんにも幸せになって欲しいし、新しい人生を歩み出して欲しい・・・。けど、なんだかお父さんに申し訳なくて・・・。それに、今までは私とお母さんと、二人だけだったのに、突然他人が入ってくるなんて考えられないんだよ??
私、わがまま??
「・・・。祐樹・・・お父さん、きっとね?祐樹とお母さんが幸せなら・・・
きっとそれが本望だと思うよ??」
お母さんはいつになく穏やかな顔をしていた。
そんな顔しないで?お母さんの笑顔も、私には『つらくてつらくてたまらない』っていうふうに見えてしまう。
「・・・分かって・・・る。分かってる・・・。」
「祐樹??」
「・・・ちょっと・・・、出る・・・ね・・・」
私はそう言って、家を飛び出してしまった。
けどお母さんは、優しく微笑んでいただけだったと思う。
・・・お母さんめ~・・・。
絶対絶命のピンチ!!
いや、一世一代のスキャンダル!?
私、宮下 祐樹 は、今、とても危機的状況下にいます。
お父さんを亡くして十年。
お母さんがちょっとでも悲しくないよう、私は精一杯がんばってきた・・・つもりです。
でも・・・足りなかったのですか?お母さん・・・
「絶対・・・絶対、だめだよ・・・」
「祐樹・・・。」
「お父さん、絶対許してくんないよ?!こんなの、裏切ってるのと同じじゃん!!」
私はつい感情的に言ってしまった。
本当は、こんな言葉をはきたいわけじゃない。
今まで、一番つらかったの・・・お母さんなんでしょ??
そろそろ、お母さんにも幸せになって欲しいし、新しい人生を歩み出して欲しい・・・。けど、なんだかお父さんに申し訳なくて・・・。それに、今までは私とお母さんと、二人だけだったのに、突然他人が入ってくるなんて考えられないんだよ??
私、わがまま??
「・・・。祐樹・・・お父さん、きっとね?祐樹とお母さんが幸せなら・・・
きっとそれが本望だと思うよ??」
お母さんはいつになく穏やかな顔をしていた。
そんな顔しないで?お母さんの笑顔も、私には『つらくてつらくてたまらない』っていうふうに見えてしまう。
「・・・分かって・・・る。分かってる・・・。」
「祐樹??」
「・・・ちょっと・・・、出る・・・ね・・・」
私はそう言って、家を飛び出してしまった。
けどお母さんは、優しく微笑んでいただけだったと思う。
・・・お母さんめ~・・・。