うちの兄弟★

~0~


 私は学校の帰り道にある公園のブランコに座った。

 「なんで言えないのよ~、良いよって~!!!」

自分に腹が立った。

 「見たでしょ~!?あのお母さんの生き生きした顔・・・。」
 
そんなことを言って、また切なくなった。


 『・・・祐樹?』

二十分後、私は自然とお母さんに電話をしていた。

 「・・・うん・・・。ごめん・・・ね??わがまま言って・・・」

 『今回わがまま言ったのは、お母さんのほうでしょ?』

 「あっ・・・そうじゃん。じゃあ、前言撤回」


 「・・・私ね、もっとお母さんを独り占めしたかったの・・・」

 『うん・・・。寂しかったもんね・・・祐樹。あっ!でもこれからは大丈夫よ!!』

はい!?

 「はい!?」

 『・・・電話くれたってことは、認めてくれたんでしょ??』

 「・・・ま、まぁ~・・・」

 『だと思ったわ~。もしだめでも、もう遅いけど~』

何??この意味深な発言は・・・。

 『だってもう、晴彦さんのこと呼んじゃったんですもの~。あはははは~』

呼んだって・・・。この親は・・・。子供の気持ちも知らないで・・・。
ちなみに晴彦さんは、私の新しいお父さんでお母さんの新しい夫さん。

 「はぁ~。気が速すぎるんだって・・・。心配してそんした・・・」

 『あらごめんね~。それより、速く帰ってきなさいね~。バイバーイ』

ブチっ・・・・・・・・・・。


         あの親め・・・・
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