うちの兄弟★

私は強引に腕を引っ張られ、外へ連れ出された。

「まっ、待ってよっ~」
ひとけのない路地に入っていった。

「ん?!」

なっ、なに?!

口、押さえられてる?!

「黙ってろ。大人しくしてたら、傷はつけない」
直人はナイフをちらつかせた。

何、何?!

かなり危険な状況にいません??私、今~?!

「っ!!って・・・止めてっ」

直人は無理やりキスしてきた。

もー、最悪だよ。
ファーストキスだったんだよ?!

「大人しくしてろよ~。気持ちよくなろ~よ??一緒にっ」

直人は耳元で囁いた。

ヤダ・・・。
こんな奴の声聞きたいわけじゃない・・・。

じゃあ、誰の声を聞きたいの??

「そそるね~っ!!」

「いっ・・・・た・・」
直人が私の首筋や胸の一歩前にキスマークをつけた。

「ヤダっ・・・いたいっ!!!!」

そしてなぜか私の腕をナイフが切り付けてきた。
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