運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「当たり前だろ・・・正義の味方は、負けないことになってるんだよ。なぁ、ジュン。」
立っているのもギリギリの様な状態のコウが、隣のジュンを見た。
「俺のカラータイマーは、鳴りっ放しだけどな、コウ。」
コウよりさらにギリギリの様な状態のジュンが苦笑いを浮かべた。
「ウルトラマンかよ、ジュン・・・お前、意外と古いんだな。」
「余計なお世話だよ、コウ。それじゃ、お前は、何なんだよ。」
「俺は、アムロみたいなニュータイプさ。」
ゆっくりと胸を張って答えるコウ。
「ガンダムかよ。お前こそ古いだろ。」
ジュンは、苦笑いを浮かべてコウを見た。
「お前らふざけてんのかよ!!!!」
どうやら、コウとジュンのやり取りが、さらに紅蓮のメンバーの怒りを買ったようだった。
三度囲まれる、ジュンとコウ。
「ウルトラマンなら、これくらい平気だろ?」
背中側をジュンに預け、コウがつぶやく。
「お前こそ、早くガンダム呼べよ、アムロ。」
ジュンも背中をコウに預け、つぶやいた。