運命の歯車-不思議の国のアイツ-
こんな人もいるんだ。
暴走族に対するコウの認識を改めた人物。
それがジンだった。
それから、街で会うと、ジンの方から、コウに話しかけてくれるようになっていた。
「ああ、最近、リョウの奴もたまに来てるし、コウもどうかと思ってな。」
ジンの笑顔は、包容力に溢れた笑顔だった。
思わず、素直にうなずきたい衝動を抑えるコウ。
その気持ちを抑えるために、あえて話を逸らす。
「リョ、リョウの奴、蒼炎の集会に出てるんですか?」
「ああ、毎回見るわけじゃないけど、たまに姿見るぞ。」
思い出しながら、答えるジン。
「そうなんですか・・・・」
驚いた表情で固まるコウ。
一匹狼的な性格のリョウが、自ら暴走族の集会に行くとは、コウにとって、少なからず、驚きだった。
「・・・どうだ?コウも来てみないか?」
再度、コウを集会に誘うジン。