運命の歯車-不思議の国のアイツ-


こんな人もいるんだ。



暴走族に対するコウの認識を改めた人物。



それがジンだった。



それから、街で会うと、ジンの方から、コウに話しかけてくれるようになっていた。







「ああ、最近、リョウの奴もたまに来てるし、コウもどうかと思ってな。」



ジンの笑顔は、包容力に溢れた笑顔だった。



思わず、素直にうなずきたい衝動を抑えるコウ。



その気持ちを抑えるために、あえて話を逸らす。



「リョ、リョウの奴、蒼炎の集会に出てるんですか?」



「ああ、毎回見るわけじゃないけど、たまに姿見るぞ。」



思い出しながら、答えるジン。



「そうなんですか・・・・」



驚いた表情で固まるコウ。



一匹狼的な性格のリョウが、自ら暴走族の集会に行くとは、コウにとって、少なからず、驚きだった。



「・・・どうだ?コウも来てみないか?」



再度、コウを集会に誘うジン。

< 51 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop