運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「おう、サンキュー。」
うれしそうに答えるジン。
「ありがとう。」
アユミも笑顔で答えた。
「結婚式は、いつあげるんですか?」
コウが、ジンとアユミを見た。
「・・・・それなんだけどな、実は、今、アユミ、妊娠してて、あと、半年もしたら、生まれちゃうんだよ。」
ジンは、恥ずかしそうに、頭をかきながら答えた。
「生まれちゃうって・・・子供ですか?」
思わず、大声で聞き返すコウ。
「コウ、うるさいよ。そんな大きな声出さなくても、子供以外生まれてくるわけないだろ?」
「いや、そうなんですけど。」
コウは、そうは言われても、中学生のコウにとって現実感のないことだけに、どういう反応を示していいのかわからなかった。
「だから、結婚式は、出来ないんだよ。母体に影響出るとまずいから。」
ジンが、コウに説明した。
「そうなんですか・・・」
コウは、悪いことを聞いたという表情でアユミを見る。