運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「ジンくんも声、大きすぎだよ。」
アユミが、呆れた表情でジンを見た。
「わ、悪い・・」
バツが悪そうな表情でアユミに謝るジン。
「ジンさん、子供が出来るから、蒼炎やめるんですね。」
コウの言葉に笑顔でうなずくジン。
「ああ。子供が出来て、オヤジが暴走族っていうのもおかしいだろ?それに、この辺りの族も、いかれた奴ら減ってきたから、俺もそろそろ引退してもいいかと思ってな。」
「いかれた奴らって?」
コウは、意味が分からないといった表情をジンに向ける。
「ヤクやったり、さばいたりする奴らだよ。俺が、蒼炎の総長になってから、そういう族を潰してきたんだけど、あとそういう族で残っているのは、紅蓮だけになったしな。最後に、紅蓮を潰して、俺は、引退するよ。」
「紅蓮ってあの紅蓮ですか?」
コウも紅蓮の名前は、聞いたことがあった。
それも悪名高い名前で。