I ─アイ─


家へ着くまで待てなくて、今日、自分がしたことを

自慢気に話しながら帰った。



隣には笑ってるお母さん。


自分の事にいっぱいいっぱいで、周りに目が行かなかった。



お母さんの足はフラフラだったの

お母さんの体はボロボロだったの


なぜ気づいてあげなかったの?




お母さんは玄関先で倒れてた。

あたしがワクワクしながら、トイレへ行ってる間に。



なんて、無力なんだろうか。


なんて、無神経なんだろうか。


自分が憎くてしょうがない。



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