世の中にはモノがたくさんいる
ウルサイ声で笑っている彼女達の間を、男性が通ると、

「うっ…」

「…あっ」

「えっ、何…?」

急に彼女達の顔色が悪くなり、よろめいた。

しかし男性は歩みを止めない。

彼女達は男性に気付かない。

「マミヤ、アイツって…」

「…関わらない方がいいだろう。マカに相談する方がいい」

「マカ、ねぇ。…何だかムダな気がするけど」

2人は帰る足を速めた。
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