世の中にはモノがたくさんいる
「次は家の訪問だな。ここでも受け取るものがあるらしい」

「ソウマさんの店の新製品のお試し品だって。マカが顔を思いっきりしかめてたよ」

ハズミがマカのしかめっ面の顔真似をしたので、マミヤは思わず噴出した。

「あの人、ソウマさんの店の商品、嫌っているからな」

「まあ確かにお取り扱い危険物ばっかだもんね」

ハズミが肩を竦めたところで、目的の家にたどり着いた。

「おや、いらっしゃい」

和服姿の穏やかな青年が迎えてくれた。

「あなた達がソウマさんの所で働くことになった方達ですか」

「マミヤと申します」

「ハズミです」

2人は頭を下げた。
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