日露戦争と栄養のはなし


この時代に、この国に生まれた事を幸せに思うか思わないかは、人それぞれだと思います。


でも私は、この道を志して、食べ物にまつわる色々な生々しい話を聞いて、

「今の日本」と言われているものを、少し数字で具体的に見てみて、

やっぱりこのままじゃ駄目だ、って思いました。


食べられない事が原因で、そのまま死んだ人。

食べられない事が原因で病気になって、死んだ人。


そういう人たちがいた事を思うと、複雑な気持ちになります。



自分と、過去の他人を切り離して考える事は、とても簡単です。

もともと、繋がりなんてありはしないのですから。


でも、「食べたくても無かった人達」と、「溢れていたのに食べなかった人達」を、


未来の人達から比べられて、馬鹿な奴ら、と思われないとは、限りませんよね。



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