キミの手 キミの体温

「何すん……」


「だから今日はわたしがお節介焼いたげるわ」



その瞬間。
視界がコンビニのマークで塞がれて反射的に袋に手を伸ばした。



何だって急にこんなことを言い出すんだか……。



遮られてた視界からコンビニの袋を取り上げれば、



「おまえっ……」


「……周ちゃん」



部屋の入り口には何故か白奈の姿があって。
思わず見開いた目を水希に向けた。



「学校まで周助に会いに来てた所に出会したの。ついでだから一緒に連れて来たのよ」



説明しながら入り口で立ち尽くしてる白奈を一瞥する。


その間も白奈はずっと俺の顔だけをじっと見つめていた。



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