とんでも腐敵☆パートナー
 俺は、全てにおいて優先される声を聞きつけ、咄嗟に後ろを振り返る。
 
 
「朽木――――――っ!」
 
 
 拝島の声。
 
 いつも穏やかな拝島らしからぬ、焦りを含んだ声。
 
「拝島っ!?」
「拝島さんっ!?」
 
 グリコも驚いた顔で、浜辺から駆けつける拝島を振り返った。
 
「へっ……」
 
 チンピラ連中が鼻で笑い、歩き去る気配がした。そちらも気にはなったが、今はとりあえず拝島のただならぬ様子の原因を聞くほうが先だった。
 
「朽木ー! 栗子ちゃーん!」
 
「どうした拝島っ!」
 
「何かあったんですか!?」
 
 俺とグリコも拝島の方に駆け寄る。
 
 程なく俺達は向かい合う形となり、足を止める。
 
 拝島はやや青ざめた顔で俺達を真正面から見つめ、息を切らせながら言った。
 
「しょ、祥子ちゃんが――」
 
 
 
 
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