とんでも腐敵☆パートナー

7-6. ピンポンダッシュは子供がやるなら微笑ましい

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 ピンポーピンポーピンポーン
 
 立て続けに鳴り響くチャイムの音。
 
 これに朽木さんが反応しない訳がない。
 
 ガチャッと扉が開いて、殺気をみなぎらせた顔がぬっと現れた。
 
「やっぱりお前かグリコ……」
 
 怒鳴りたいんだろうけど、そんな体力はない様子。高熱ってのは本当らしい。顔が赤くて汗が噴き出してる。パジャマを纏った全身からぐったり感が漂っていた。
 
 いつもならここでひとつからかってあげるところなんだけど。あたしも可能な限りの気迫を纏い、ズイッと一歩踏み込んだ。
 
「なん……?」
 
 僅かに怯む朽木さん。あたしが進むと勢いに押されて身を退いた。そのまま強引に玄関に押し入る。
 
「グリコ……?」
 
 当惑した顔は、あたしの背後の人物を見てハッとなる。
 
「章――!」
 
「そこな攻め男にモノも――うすっ!!」
 
 ビシッと指を突きつけて、あたしは物凄い剣幕で叫んだ。
 
「なっ!?」
 
 一歩後退る朽木さん。相手は病人だけど、今日のあたしは手加減しない!
 
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