とんでも腐敵☆パートナー
Act.3 とんでも腐敵な友情編!?

3-1. 美人はやっぱり得だと思う

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「うふふふふふふ…………」
 
「キモイよグリコ」
 
 さっきからニヤニヤ笑いが止まらないあたしに、親友の池上真昼(いけがみまひる)が言った。
 
「さっきからなに見てんのよアンタ」
 
 もう一人の親友、立倉祥子(たてくらしょうこ)も呆れ顔で訊いてくる。
 
「お宝写真」
 
 言った瞬間、にやにやは、でへっにまで昇格した。
 
 だって何度見ても嬉しいんだもん。
 
 あたし達三人は今、大学構内のカフェテリアでランチタイムを楽しんでいる。
 
 ここは、木のテーブルや椅子が置かれた、ロッジ風のお洒落なオープンテラスもあり、女学生に人気の場所だ。
 
 と言っても、あたしの大学は女子大だから女学生しかいないんだけど。
 
 丁度店内の冷気がいい感じに漂ってくる屋外席を取れて、あたし達は食事をしながらまったり過ごしていた。
 
 
「それってこないだ言ってたイケメンカップルの?」
 
 巻き髪お嬢様ヘアの真昼は清楚な見た目とは裏腹に俗っぽい言葉を使う。だけど男の前ではブリッコというわけでもない。
 
「うん、隠し撮りした写真ができたから」
 
 あたしのにやにや笑いの理由はそれだった。
 
「ふぅ~ん、どれだけイケメンか見てあげるわよ」
 
 眼鏡をかけたボブカットの知的美人、祥子があたしから写真を取り上げた。
 
「あっ。汚しちゃダメだからね!」
「アンタの涎の方が危険だわよ」
 
 びしっと厳しいことを言う。真実を突いてるだけに言い返す言葉もない。
 
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