赤と黄色と緑と【季節短編】






そう言われて俺の手にのせられたのは緑色のキャンディとサンタの小さなストラップ。




「これ……」




「メリークリスマス!」




女の子は真っ赤なほっぺをほころばせながらにっこりと笑った。




「病院にはもしかしたらサンタさんは来にくいかもしれないから、サンタさんの代わりだよ!」




そんな女の子の言葉にのどが詰まって俺は思うように声が出せなかった。




「もらってやって下さい。娘はやると決めたことはやらないと気が済まないみたいなので。どうしようもない頑固娘です」




そう言って微笑むお父さんの顔にこの子も似たのかな?





俺はそのお父さんにうなづくと手のひらにのっている小さな二つを見つめた。



今年初めてのクリスマスプレゼントをもらったなぁ。
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