赤と黄色と緑と【季節短編】
俺はしゃがんでから女の子に目線を合わせた。
「いいのか?もらって」
「うん!」
「ありがとうな」
俺は女の子の頭にポンと手をおいた。
「じゃあ……」
そう言って立ち上がると俺は笑みをこぼし、廊下を歩いていく。
「お兄ちゃんまたね!」
後ろを振り返ると女の子が手を振っていた。
隣に立っているお父さんはペコッと頭を下げた。
"またね"か………
俺は女の子からもらった小さなプレゼントをにぎりしめながら、その二人の親子に向かってペコッと頭を下げた。
そして自分の病室へと戻る。