赤と黄色と緑と【季節短編】





俺の病室の前にいたのは父さんだった。




でもここにいるはずがないんだ、
だって……




「なんでいるんだよ、
出張のはずだろ?」




「それなんだがな…」




父さんはそう言って自分の頭をポリポリとかいた。



いつもする父さんのクセだ。





「お前との毎年の約束を破るわけにはいかないだろう?」





「え?」





父さんはそう言うと手招きし、俺の病室へ入っていった。




何だ?




俺も自分の病室へ入る。





するとそこにあったのは―――
< 25 / 32 >

この作品をシェア

pagetop