赤と黄色と緑と【季節短編】
「クリスマス……ツリー?」
俺の家にずっとあったあのクリスマスツリーだった。
「毎年の約束だったろ?てっぺんの星をお前が飾るって」
まさか……
「こんなことのために?」
父さんはふっと笑った。
「"こんなこと"じゃないだろ?」
優しい目だ。
俺はまた泣き崩れた。
俺との約束、守ってくれたんだ。
とても嬉しかった。本当に。本当に嬉しかった。
―――覚えていてくれた。
こんな時だからかな?
また涙が出た。