lotlotlot2-ふたつの道-
「ふぅん、そこにいるのか?」
あごでテーブルの下を指した。すると、けけが隠れていた村長を引きずり出してきた。
「いたよ。こいつがきっと村長だよ。」
「けけ、そのまま押さえてて。今、男の記憶探るから・・・。」
その間、五秒。
「あ、そいつだね。この男も、そいつの顔見たら、かなり怒りに震えてるしね。間違いないよ。」
「じゃ、こいつは殺していいわけですね?」
わわが聞いた。
「もちろん。俺の子孫に言いがかりつけて、あんな所に閉じこめたわけだからね。それ相応の苦しみ感じてもらいながら、死んでもらわなきゃ気が済まないね。」
るるんぱに、わわが耳打ちした。
「ずるい。俺にも教えて。」
けけも聞きたそうだ。しかし、村長を押さえているので聞くに聞けない。
「ねぇ、何話しているの?」
「今、わかるよ。まぁ、同じ年寄り同士だし、かなりいい感じに移るだろ?」
わわの言葉を聞いて、けけは何をしようとしたかわかったようだった。
「あれ、使っちゃうの?もったいないな。」
「コネス・メルツ。」
わわは唱えた。
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