紅芳記

ーー良いか、どちらがどうなろうと、この先いかなる場合も、どちらかがどちらかを護る。
これは、そのための別離である事、ゆめゆめ忘れるでないぞ。

この大殿の言葉を、胸に刻み、その日からひと月、私と殿は三人の子らとともに、京の屋敷から大坂に移ったのでございました。

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