紅芳記

「いえ…。
それより、姫さま。
そろそろ打掛を…。」

…そうでした。

おなみが来たのは、私の打掛の仕立ての為。

「…反物を。」

私がそう言うと、幸之助殿が進み出て、私の前に数種の反物を並べました。

「如何でございましょう。」


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