零の狼-新撰組零番隊-
死角を、闇を、物陰を。

人間の目を巧みに欺き、襲い掛かってくる七種。

暗殺者としての経験と修練によって、『侍』たる私達をどこまでも翻弄する。

「…何をしにきたのだ?お前達は」

闇の中。

この戦いが始まって、初めて七種が声を発した。

「挑んできたはいいが、先日と何ら変わりのない狼狽振り…一度負けを喫した相手に再戦を臨むのならば、普通は勝算を見込んでくるものだろうがな」

声をたよりに位置を特定しようにも、七種も動きながら話しているらしく、あちこちから聞こえる声に、位置が定まらない。

「何も変わらぬ未熟なままの零の狼など、我が刃を錆び付かせるに過ぎん…消えろ」

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