零の狼-新撰組零番隊-
「それから」

一七夜月さんはバツの悪そうな表情を見せた。

「任務行動中は、祝…あんたの指示に従えと言われた。春夏秋冬祝を上官だと思い、行動してくれだとよ」

「……」

成程、それが不服そうな表情の真相か。

躑躅森組長も、一七夜月さんの正確をよく把握しているらしい。

これで私も任務行動がしやすくなる。

気にいらなげな一七夜月さんの顔を見ながら、私は内心ほくそ笑むのだった。




< 40 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop