Oh まい シスター
「…なぁ」


俺より背が低い佐木原は俺を見上げる形で視線を投げかける。

狛音の兄だけあって容姿だけは整っている。



艶のある黒髪、日本人にしては少し青白い肌、少し細めのアーモンド型の眼。

見方によっちゃ女に見えなくもない。




「お前…俺の事覚えてるか?」

「はて。
そんな親密で濃厚な関係だっただろうか」



…ある意味な。



「や、覚えてねぇなら良いんだ」

「ナンパは異性を選択した方が良いと思うよ」











別にこの後に『初恋の女に似てた』なんて文句を続けようとしてたわけじゃない。










「ナンパじゃねぇし」




つか人を見境ない発情野郎みたいに言うな。







「誤解を招くような発言すんじゃねぇよ」

「いや悪いねぇ
その隆々たる筋肉から溢れ出すオーラからキャラを察して行こうと言う一つのコミュニケーションだったのだよ」





どんなオーラだ!

つーかよく口回るなおい。








「おやおやエイブラハムが俺を呼んでるもう行かなくちゃ」









誰だよ。
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