Oh まい シスター
「おい坏宮。
次の授業移動だぜ?」



アンテナを真似た二本の人差し指とは明らかに反対の方向に姿を消した佐木原を見送っていた、というか突っ込むべきか迷っていたら行ってしまうのを黙認することになっていた所、わざわざクラスメートの日野木が声をかけてくれた。



「あー…サンキュ」

「しっかしあの問題児トリオとまともに喋れるなんてお前すげーな!」


端からはそう見えるか。やっぱ。


「つーか会話が成立するのがすげぇ!特に清里!!」



まぁ視界には入るようにはなった。







教科書やら筆記用具やらをとりに教室に戻ってくると、もう皆移動していて教室には誰もいなかった。





「兼笠なんかは結構普通に受け答えできるんだけどなぁー」



教室の出入口に立ってそんな事をぼやく日野木に適当に相槌をうちながら必要な物を揃える。
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