永遠の彼方に 《神に愛された少女》

能力



『うわぁ~!?

きれいな庭だね!!』



『そう言ってくれると嬉しい

私の自慢の庭だ』


手入れされた広い庭。

見たことのない花が咲いている。



《ようこそ!?我が花園へ》




『へぇ!?』




何処からか、カイルと違う男の声が聞こえたので辺りをキョロキョロして見ていた



『どうした!!』

美琴の不審な動きに何かの異変を感じた。




『声が…男の…』



まだキョロキョロしている



《此処だよ!?

お花がいっぱい咲いている所だよ!?おいで!!》


ツカツカと歩み寄って見た。



《此処だよ!?》

『あ!!』


羽根が有る小さな男の人が花の上に座って、笑顔で手を振っていた。


『………』



(確かに、実感した


悩んでいられない程
色々有るな!?)




『美琴?何か居たのか!?』


美琴の様子が可笑しい。

花に近づいたと想ったら固まってしまった。

私は隣りに立って、美琴の視線の先を辿って見る。


『羽根が有る小さい男の人がいる』




確かに美琴が言うような小さい男がいた。



『精霊だな!!』



『精霊?精霊って妖精のこと?』



『あぁ…精霊は誰でも見れるわけじゃない!!

精霊が認めたものだけが見える。』



『ふぅ~ん』


《俺は花の精霊・
クルト、ヨロシク!!》


そう言って羽根を羽ばたかせ美琴の肩に乗った。



『…み…美琴です。宜しく。』



自分の肩に向かって自己紹介なんて


違和感有りすぎです!?






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