Secret Heart




「なんで意地張んねん。甘えたってええんやで?」




瑛司の優しい声がゆっくりと心に染み渡って、我慢していた涙が溢れそうになる。




瑛司に、甘えたくなる。




けど…




『だから何もないっ……キャッ!』







気付くとあたしは、なぜか瑛司の腕の中。




『な、なにしてんの?!
ちょ、離してよっ…。』




離れようと瑛司の胸を押す度、連れ戻すように強く抱きしめられる。



慣れない出来事にあたしはもうパニック状態で…





「俺に何があったか、全部話してみ?」




瑛司の腕の中でしばらく悩んだ後、あたしは小さく頷いた。




あんなに話すことを拒んでいたのに、なぜか瑛司に聞いてもらいたいと思ってしまった。





< 68 / 177 >

この作品をシェア

pagetop