Secret Heart
『ハァ…
ほんとどこまで連れてくの?
あたしは部活に行くの!』
「そんな顔でか?」
は?
あたしに背を向けたまま、そう言い放つ瑛司の表情は見えないけど…
絶対バカにしてる。
『そんな顔ってなによ!
失礼しちゃうなぁ。』
確かに可愛いわけじゃないけどそれを瑛司に言われる筋合いは全くない。
瑛司はモテるから、ますます腹が立つ。
あたしはフイッとそっぽを向いた。
「ふざけてる場合ちゃうやろ。あいつと何があってん?」
瑛司はあたしの目線に合わせるようにしゃがんで、真剣な目で言う。
ふざけてると思ったのに、その目があまりにも真っ直ぐで真剣で…
不覚にもドキッとしてしまった。
『だから、何もないもん…。』
その瞳に見つめてられていると吸い込まれそうになって、思わず話してしまいそうになった。
けどすぐに我に帰って、頑なに意地を張り続ける。