君に溺死
恋しい愛しい
何時だってこの手は君の為に伸ばすよ。何時だってこの腕の中は君の為にあるよ。
「…めーちゃん!」
さっきまで僕の相棒だった「リンダ君」は、今では派手に道端に転がっている。…ごめん「リンダ君」。
僕は白の特攻服をそのままに。今にも泣き出しそうなめーちゃんを見つけた瞬間、キツく抱き締めた。
「めーちゃん…。」
僕の腕の中で嗚咽を漏らすめーちゃんが、酷く愛しくて。そして悲しかった。
ねぇ、僕はめーちゃんのヒーローになれた?少しでも慰められた?少しでも元気をあげれた?少しでも、僕を呼んで良かったって。…思ってくれた?
僕は君が呼んでくれて、嬉しかったよ。