踏切の向こう側
朝食のパンを食べて、水を一杯飲むと、スニーカーをはいて家を出た。


僕が住むのはちいさめな一軒家。



ローンはすべて払い終わっているらしく、追い出されたり差し押さえされたりする心配はない。


しかし、両親に逃げられた僕一人には、丁度良いとはいえない微妙な広さであり、大半はその微妙な広さを持て余して生活しているのだった。



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