約束

「分かった。じゃあ、明日帰るよ」

 彼の瞳に一瞬だけ、悲しみが映るのが分かった。私はその電話の内容がなんとなく分かってしまった。

「本当の母親が亡くなったらしい」

 彼女は何度か体調がよくなっていたが、そう簡単にはいかなかったようだ。

 私はプレゼントを後ろに隠す。彼に何かを言いたいと思っても、言うべき言葉が見付からない。

「大丈夫?」
「大丈夫だよ」
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