約束
 木原君はそういうと、悲しそうに笑っていた。

 彼は翌日の午前中に実家に戻ることになった。

 その日の夜、いつもはそんなことがないのに夜中に目が覚めてしまった。木原君のことが気になっていたからかもしれない。

 気分を取り直すために飲み物を飲もうとリビングに行くと、窓から光が差し込むのに気付いた。その先には星がきらめいていた。

「木原君も見ているのかな」

 今は離れているけど、空はこの世界に一つしかない。だから、この空の下に彼もいるんだということにほっと胸をなでおろす。

 不意にリビングに光が宿る。
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