完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
外のイルカショーのステージに着くと、
すでに、たくさんの観客が座って、イルカショーが始まるのを待ちわびていた。
晃一さんは、私の手を引き、後ろの私を確認しながら、
階段を上がり、中央の列の後ろあたりに座った。
「リコちゃん、海風キツくない、俺の上着貸そうか?」
肩にかけていたカーディガンをはずそうとする晃一さん。
秋の始まりだからか、やはり、海からの風は、強くて少し冷たい。
「あ、大丈夫です。ストール持ってきてるから。心配して下さってありがとうございます」
「ははっ、リコちゃん、そんな敬語使わなくてもイイよ」
膝の上においていた手の上に、そっと晃一さんの手が重なった。
《やっぱり、すごく手があったかい・・・それに、晃一さんって、スキンシップが上手かも・・・》
「リコちゃん、さっきから思ったんだけど、もしかして、冷え性かな?」
「あ、ごめんなさい、手、冷たかったですよね? 夏場でも、手や足先は冷たくって・・・」
「じゃぁ」
晃一さんは私の片方の手をギュッと包んでくれた。
「・・・っ!・・・あったかい・・・です」
恥ずかしそうに言った私に、またも優しい笑顔を私にくれた。