悲恋~歌姫HARUHI~
「おじさまが私を愛してくれないから」

そう言ったら、涙が流れた。


「春妃?」

怖くて、ヒロの顔が見られない


「私の片想いが永遠だから
次の詩が浮かんでこない……
小さい頃からずっと好きだった。
おじさまを私のものにしたかった。」

涙が後から後から流れ落ちる


「理輝じゃないのか?」


「理輝はおじさまのコピーだもん。
私と同じ年頃のおじさまを想像して
理輝を見ていた。
理輝には悪いと思っているけど
私は理輝を超えて
あなたを見ているの。
ひどいでしょ?
理輝とささやく愛の言葉は
私と時を超えたあなたのささやき…」


ひどい女でしょ?
軽蔑した?
恐る恐る顔をあげたら
ヒロの顔が歪んでいた・・・・・


「春妃・・・・」
ヒロの目から涙が流れた。


私苦しませてるね・・・・・

「一度でいい・・・・
抱いて…抱いてください・・・
そしたら忘れるから・・・・」

最後の言葉を口にした・・・・



「ごめん…ごめんな……」
ヒロは私を抱き寄せた。
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