悲恋~歌姫HARUHI~
「生まれ変わったら?」

私を愛してくれる?

ヒロの目にすがりつくように
見つめた・・・・


抱いてくれたら
忘れるのに・・・・・
それでも私を拒否するの?



ヒロは泣きながら

「幸せに・・・・・。」

絞り出すような声でそう言った。

ヒロのつらそうな顔を見たら
もうそれ以上は言えない・・・・



私はなぜか笑った・・・
そしてヒロの胸から静かに離れた・・・・

ここにすがるのは
これが最後になる・・・・・・


「さよなら。」

私は、とうとうその言葉を
口に出せた・・・・・



最後の審判が下った。


今までの罰があたったんだ・・・・・
私は罪を償うしかない・・・


今がその時なのかも知れない
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