彩葉唄
 
―――――――――――
 
亥の刻‥
 
天を見上げれば、数多の星と月が輝いている。
弥生になり、雪が溶け緑が出てきたとは言っても、夜になればまだ冷たい風が吹いている。貴族の邸を守護するようにと命を受けた英総は暇そうに呟く。
 
「ぜーんぶ霧夜先輩のせいですからねー」
 
周りには英総の他にも霧夜の部下(的な)が居る。だが、霧夜だけは邸の中で待機している。英総はそれが気にくわない。
 
「何故一人だけ中に‥‥」
 
英総は「むぅ」と頬を膨らませる。
かなり不機嫌だ。
 
「盗賊団の副首領も取り逃がすし‥‥」
 
英総は溜息をつき、星空を見上げた。
 
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