ひなたぼっこ~先生の、隣~
生徒と花火かー…
まぁ…勝手に問題起こされるより、いいか。
補習が終わり準備室に向かう途中、ポケットに入れておいた携帯が鳴った。
[着信中 安川 香奈芽]
通話ボタンを押す。
「…もしもし」
『あ、先生?今度さ、花火やるんだけど来れる?』
花火…
「もしかして、生徒が集まってやるやつか?」
『そうだけど…どうして知ってるの?』
「…生徒から聞いた」
『早いね。で、もちろん行くでしょ?泰葉も行くらしいから』
「そうか…」
妹尾も来るのか…
『嬉しいでしょ?泰葉の私服が見れるんだから!そのまま、お持ち帰りもいいよ』
「…アホか」
『楽しみだね!じゃ、またね』
ブチ
切れた…
あいつは…
溜息をつきながら、ポケットに携帯をしまう。