ひなたぼっこ~先生の、隣~
『びっくりした…何だ、いたのか…』
「今、来ました」
まだ繋がったままの電話。
二人の距離は、数メートル。
普通に話しても聞こえる距離なのに、何故か電話が切れない。
「…麻生さんは?」
ドキン
『もう送って来た。今はその帰り』
「そう…ですか」
妹尾の声は小さく、力なく聞こえた。
『…妹尾』
「はい?」
『聞きたいことあるんだろ?』
何言ってんだ俺はー…
これじゃあ、麻生にされたことを聞いてほしいみたいじゃないかー…
「…」
妹尾は黙ってしまった。
黙るということは…
『…俺は、聞きたいことはあるよ』
妹尾も聞きたいことがあるってことー…