私と彼の関係
第九章 深い関係
 あれから一週間が経過した。私は携帯を手に取る。宮野君からはメールも電話も届かない。


 宮野君ともちろんあっていない。


 学校がある間は毎日会えたのに、なくなると、会えなくなる。


 正直、寂しい。


 もうすぐ花火大会がある。


 宮野君と一緒に行きたいなと思っていたけど、行ってくれるのかな。


 建前でも彼女なんだからと思うけど、
 それでも誘う勇気が出なかった。


「気持でも入れなおそうかな」


 私は携帯をバッグに放り込むと、家を出ることにした。


 夏真っ盛りな光が痛いほど突き刺さる。


 空を仰ぐと、深呼吸をした。


 いつもは大好きな夏休みが、ほんの少しだけ物足りない。


 それはいつも一緒にいた人に会えなくなるから。
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