-sad and painful-
家に帰ってずっと部屋に閉じこもってた。

机の上に置いてある貴のカルテ。

勇気を出して手を伸ばした。

―蒼崎貴 19歳―

懐かしい響き・・・

久しぶりに呼んだ貴の名前。

カルテにゆっくり目を通す。

訳の分からない文字が連なり

何が書いてあるか分からなかった。

でも確かにそこに貴が存在していたんだ。

すごく胸がいたい・・・

どうして

みんなは平気でいられるの??

苦しんでいるのは私だけ?
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