i want,



……………

コトンとあたしの前に小皿が置かれた。中にはチョコチップクッキー。「ありがとう」と同時に、みどが前に座った。

「ねぇ、あお」

来る。

「今日、垣と何話したん?」

顔には出さないけど、心の中でも軽く溜め息をついた。
やっぱり今日もこの話題。

「別に、大したこと話しとらんよ」
「でも相変わらず仲良しじゃったじゃん」
「あれは仲良しとかじゃないって。あたしが小馬鹿にされちょるだーけっ」

いただきますと、目の前のクッキーをかじる。できるだけ深刻にならないように軽く話した。

あまり腑に落ちない表情のみども、クッキーを一口かじる。


ここ最近、みどの家に遊びに行ったら必ずこの話題が出る。

多分、歩夢達があたしと垣枝の仲を異常に囃し立てるからだと思うけど、正直この話題には参っていた。

あたしは別に垣枝と特に仲良くしているわけでも何でもないし、垣枝だってそうだ。
でも垣枝のことを好きなみどから見れば、それはあんまり好ましい光景には見えないみたいで。

だからって、あからさまに垣枝を無視する訳にもいかない。だって別に、垣枝があたしに何をしたわけでもないんだし。

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