snow flake〜罪な恋に落ちて〜
グラスを傾けて、残りのお酒を流し込むと恋クンは言った。
「――――で…?」
「『で?』ッて?」
疑問を投げかけられたのは分かるんだけど、それが何に対するのか解らない。
恋クンは悪戯っ子みたいな顔して、椿の方を示した。
「本当に知りたいのは、俺じゃなくてアイツの事でしょ?」
「―――――ッ、ちがっ…――」
否定しようとしても、染まる頬が嘘を許さない。
恥ずかしくて、申し訳なくて、俯く。
恋クンの言う通りだから。
恋クンとの話はもちろん楽しいけど、話してても、自然に椿を探してしまって。
追いかけてしまうのを隠すように、グラスを空けていった。
指名じゃないとはいえ、恋クンの前で他のホストをみるのは悪い気がしてた。
――――――バレてたみたいだ。
(どうしよ…顔、あげられない…何か言わなきゃ…)
その場を繕うように出たのは、謝罪の言葉。
「なんで謝るの?俺、そんなの気にしないしさ。逆に嬉しいんだよね。……姫璃チャン、そのままでいいから聞いて?」
恋クンはどこまでも優しかった。
触れて欲しくない事を分かってる。
それが彼をNo.2に君臨させる要因の一つなんだろう。
恋クンは椿の事を話してくれた。