kiss
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時は流れて…。
夏休みも終わり、2学期が始まった。
柳くんとはあの日以来会っていない。
会いにも来ないし、会いに行ってもいない。
でも、今日はちょっとだけ、珍しくワクワクしてる自分がいる。
放課後、私は委員会の教室に向かった。
今日は各委員会の集まりがあるから。
ドアを開けると、やっぱりたいていの生徒が揃っていた。
あの日と同じように廊下側の1番後ろの席に向かう足が少しだけぎこちない。
「久しぶりです、梨麻先輩」
屈託ない笑顔を向けられて、かあっと頬が、熱くなる。
「そこ、私の席」
「自由席だと思うですけど?」
そんなことは知ってる。
でも素直に喜ぶなんて、私にはできそうにない。
あの日、柳くんが座った席に座った。
他の人たちは前の方に座っているから私たちだけが孤立しているみたい。
狭い教室だから孤立するほどの距離はないけれど。
「先輩、今日一緒に帰ってください」
委員会が始まって少しして、柳くんの小さな声が聞こえてきた。
私だけに聞こえた声。
私は声が出なくて、頷くのが精一杯だった。
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時は流れて…。
夏休みも終わり、2学期が始まった。
柳くんとはあの日以来会っていない。
会いにも来ないし、会いに行ってもいない。
でも、今日はちょっとだけ、珍しくワクワクしてる自分がいる。
放課後、私は委員会の教室に向かった。
今日は各委員会の集まりがあるから。
ドアを開けると、やっぱりたいていの生徒が揃っていた。
あの日と同じように廊下側の1番後ろの席に向かう足が少しだけぎこちない。
「久しぶりです、梨麻先輩」
屈託ない笑顔を向けられて、かあっと頬が、熱くなる。
「そこ、私の席」
「自由席だと思うですけど?」
そんなことは知ってる。
でも素直に喜ぶなんて、私にはできそうにない。
あの日、柳くんが座った席に座った。
他の人たちは前の方に座っているから私たちだけが孤立しているみたい。
狭い教室だから孤立するほどの距離はないけれど。
「先輩、今日一緒に帰ってください」
委員会が始まって少しして、柳くんの小さな声が聞こえてきた。
私だけに聞こえた声。
私は声が出なくて、頷くのが精一杯だった。
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