続†素顔の先輩と甘い休息
「暁っ……」
「翠央…、さっきから泣いてばっかりだな…。」
「だって、今日の暁…すごく優しいんだもん……。」
いつも優しいけど、それ以上に優しい……。
私は暁の気持ちに気付かなくって、ずっと傷付けてきたのに…
そんな私にも、暁は温かく接してくれて…
変わらない優しさをくれるんだね…
「“優しい”…かぁ…。言っとくけど、俺…翠央のこと、完全に諦めたわけじゃねぇからな?」
暁は手を後頭部へと滑らせると、そのまま私を抱き寄せた。