【完】最期の嘘
家に帰り、優太は篥に言われるままに元々作りかけていた候補の曲の中から、バラード曲の譜面を選び出す。



やば…作詞するのなんてアマチュアの時以来だわ。



これまで、シュカビの曲作りは出来た曲をプロデューサーや編曲の担当者と共に編曲し、音のみのレコーディングをして順平が歌詞を付けるというパターン。



優太が一人で曲を作るのは、本当に学生時代以来、久々のことだ。



だけど、汐を思い浮かべると、心に溜めきれない程の想いが溢れ出す。



若い頃のように、その溢れる想い書き出し、粗削りにフレーズを紡ぐ。



そんな作業は、一睡もすることなく続いて行った。
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