ずっと大好き…この恋は秘密 …
7..言えない想い…

恐い目…



「そういえば、あいつと学校で会ったりする?」


浅井が温かいカフェオレを入れながらみのりに話しかける。


まだ少しキスの余韻が残ってるみのりは
ほのかに赤い顔で浅井に聞く。



「…あいつって?」


「高速教習で一緒だった三谷。

同じ学校だったろ」




…三谷?




カフェオレを両手に持ちながら浅井がみのりの隣に座る。


そして、そのうちの1つをみのりに差し出す。


「あ、すみません。

…高速一緒だった人三谷っていうんでしたっけ?」


マグカップを受け取ってからみのりが聞いた。


「そうだよ。

オレあれ以外にも結構一緒になったから覚えてるんだけど。


無口だけど真面目でいいやつだったよ。

…忘れちゃった?(笑)」


ふっと少し笑いながら浅井がマグカップに口をつける。


みのりは目の前にあるマグカップに入ったカフェオレを眺めた。





…三谷って確か圭司くんも同じ名字だった。


弟が…南商業の3年だって言って…




みのりの頭の中で圭司と三谷が繋がった。



「…三谷くんって多分

あたしのバイト先の本屋の…

圭司くんの弟です」


少し混乱しながら言ったみのりに浅井が振り向く。


「…圭司くん南商業に弟がいるって言ってたんです。

名字も三谷って言ってて…

おとなしいやつだって…」


「じゃあ、多分そうだな…」



圭司と浅井をつなげてるものがあってはいけない気がして
みのりは少し動揺したが

浅井が落ち着いた様子でカフェオレを飲んでいたので
それ以上何も言わなかった。



それでもなんだか胸騒ぎがして…




以前、車の中で見つめられた圭司の目が頭から離れなかった。





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