ずっと大好き…この恋は秘密 …



『じゃあ…

なんで『サヨナラ』したの…?』




みのりの涙のいっぱいたまった目が

本屋のイルミネーションでキラキラ光っていた。


不安そうな…

悲しそうな瞳でみのりが見つめていた。








…気にしてるんだろうなって

ずっと思ってた。


だけどそんな様子見せずに

無邪気に笑うみのりに安心していた。



心配性の自分の考えすぎじゃないかって…

勘違いじゃないかって


そんな事を思ったりもした。





だけど…


やっぱり勘違いなんかじゃなかったんだ。




みのりは…

必死で隠してたんだな。



不安な気持ちを…



気づいてやれなくてごめんな…



『絶対に離さない』


そんな言葉でみのりの不安を取り除けるなんて思ってない。





だけど

絶対に離さないから…




ずっと傍にいて

『好きだ』って伝え続けるてやるから…





不安なんか感じられないくらい大切にするから…





その中で

いつか奪えればそれでいい。



みのりの不安を…






『…好きだよ』


昨日の罰ゲームなんかじゃない。


…オレの気持ち。




本当は『好きだ』なんて簡単に言うタイプじゃない。



でも…



みのりが傍にいてくれるなら…

みのりのためなら…



毎日でも言ってやるよ。



『好きだ』でも


『愛してる』でも…





もう『サヨナラ』なんて耐えられないのはオレも同じだから。



みのりと離れる事がどれだけつらいかわかったから…




もう…

あんなのは十分だ。









だから








もう絶対に離さない―――…









誰がなんて言っても―――…









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