ずっと大好き…この恋は秘密 …


『何しに来たか…』


自分の家でもあるこの部屋に帰ってくるのは当たり前なのに…


でももう1年以上も帰ってきていないと家にいる沙紀が想像も出来なかった。



…みのりがいるのに違和感は感じないのに。




出会ってまだ半年なのに
日に日に大きくなるみのりの存在に

浅井は戸惑いながら少し笑みを浮かべた。



「でも遼兄、

姉ちゃん、みのりちゃんの存在に気づいてるよ」


「…あぁ、前電話で好きなやつができたって言ったからな…」


「その時高校生だって言った?」


悟の言葉に浅井が首を振る。


すると悟が考え込んだように
難しい顔をした。


「…なんだよ」


浅井が怪訝そうに聞くと

悟が少し真剣な顔をして口を開いた。



「姉ちゃん…

多分、みのりちゃん見たことあるのかも…


何日か前に『遼兄にくっついてる若い女誰?』って聞かれたんだ…

しらばっくれたけどね」


瞬間的に静まり返った部屋に


コンロに乗っけられたままのヤカンが

大きな音を立てて鳴った。


コンロのスイッチを切った浅井の胸が騒ぎ出す。





見たって…どこで?


部屋に入れた時か?


それともみのりのバイト先…



色々な事が頭に浮かぶ。





別に隠してたわけじゃない…


だけど…

もし沙紀がみのりに何かしたら…


みのりを傷つけるような事をしたら…


そう考えると怖くなった。



…沙紀なら

やりかねない。





一気に押し寄せてきた不安が浅井を包む。


湯気をたてるヤカンを

浅井がにらむように見つめて立っていた。



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